社内の備品、在庫、消耗品をExcelで管理していると、「誰が使っているかわからない」「在庫数が合わない」「棚卸に時間がかかる」といった課題が出てきます。
そこで便利なのが、クラウド型の物品管理システムです。
ただし、ひとことで物品管理システムといっても、在庫管理に強いもの、備品の貸出・予約に強いもの、低コストで始めやすいものなど、それぞれ特徴が異なります。
この記事では、以下の4つのサービスを比較します。
- tidie : 無料ではじめたいなら。備品・在庫・消耗品をまとめてライトに管理。
- zaico : 本格的な在庫管理なら。スマートマットとも連携可能。
- ファインアセット : 資産管理なら。予約機能が使いやすい。
- 備品管理クラウド : 備品管理を高機能に運用したいなら。
4サービスの比較表
| サービス | 向いている用途 | 主な強み | 注意点 |
|---|---|---|---|
| tidie(タイディー) | 【備品・在庫・消耗品】 備品・在庫・消耗品をまとめてライトに管理したい企業。コストを抑えたい企業。 | 無料プランあり。備品、在庫、消耗品をまとめて管理可能 | 大規模・高度な運用では有料プランも検討。 |
| zaico(ザイコ) | 【在庫・消耗品】 在庫管理を本格的に行いたい企業 | 入出庫、棚卸、発注、ロット管理、自動化など在庫管理機能が充実 | ヘビーに使う場合はコストが上がりやすい |
| ファインアセット | 【備品・資産】 備品・資産の貸出、返却、予約管理を重視する企業 | カレンダーで貸出状況を確認でき、時間単位の予約管理に対応 | 在庫管理メインの用途ではzaicoなども比較したい |
| 備品管理クラウド | 【備品】 備品管理を高機能に運用したい企業 | 自動入力、関連ファイル管理、期限管理、貸出・返却、棚卸などが充実 | tidieより費用は高め。無料枠の公開情報は確認しにくい。 消耗品を扱う場合は別途「消耗品管理クラウド」の利用を検討。 |
以下で各サービスの詳細を紹介します。(サービス内容・金額等は2026年5月時点の内容です)
tidie(タイディー)は「無料で物品管理を始めたい」企業におすすめ
tidieは、備品・在庫・消耗品をまとめて管理できる物品管理システムです。
特徴は、無料で始めやすいことです。フリープランでは、最大3名・50品目まで利用でき、しかも機能制限なしで全機能を使えます。初期費用も不要で、登録後すぐに使い始められるため、Excel管理からクラウド管理へ移行する最初の一歩として導入しやすいサービスです。
有料プランも月額480円から用意されており、物品管理の費用を抑えたい場合にオススメです。
また、備品の貸出・返却、利用予約、数量管理、状態管理、リース情報管理、ファイル添付、棚卸、バーコード・QRコード対応など、日常的な物品管理に必要な機能を備えています。
そのため、tidieは「まずは無料で試したい」「備品も在庫も消耗品も、ひとつのシステムでまとめて管理したい」「高機能すぎるシステムより、シンプルに使えるものがよい」という企業に向いています。
zaico(ザイコ)は「在庫管理をヘビーに使う」企業におすすめ
zaicoは、在庫管理に特化して本格的に使いたい企業に向いています。
入庫・出庫、棚卸、発注、使用期限・消費期限、ロット管理、AIやIoTを活用した自動化など、在庫管理を効率化する機能が充実しています。データ登録数が無制限のプランもあり、管理対象が多い企業でも使いやすい構成です。
一方で、ライトに始めたい場合には、費用面がやや重く感じられる可能性があります。ミニマムプランでも月額3,980円、ライトプランでは月額9,800円、proプランでは月額49,800円となっており、ユーザー追加にも追加料金が発生します。
そのため、zaicoは「備品の貸出管理を少しやりたい」というよりも、「在庫数、入出庫、発注、棚卸をしっかり管理したい」企業に向いています。
ファインアセットは「資産管理・貸出管理」がメインならおすすめ
ファインアセットは、備品や資産の管理、棚卸、貸出・返却管理に対応したクラウド物品管理システムです。
特に、貸出・返却管理や予約管理を重視する場合に使いやすいサービスです。貸出状況をカレンダーで把握できること、空いている資産を事前予約できること、貸出・返却の時間を登録して時間単位で管理できます。
料金は、物品管理プランが月額10,000円から、棚卸専用プランが月額5,000円からです。初期費用・サポート費用は無料、利用人数は無制限とされています。
そのため、ファインアセットは「社用車、デモ機、測定器、IT機器などを予約して使う」「誰がいつ借りているかを明確にしたい」「返却漏れを防ぎたい」といった用途に向いています。
備品管理クラウドは「備品管理を高機能に運用したい」企業におすすめ
備品管理クラウドは、備品管理を本格的に運用したい企業に向いたサービスです。
備品情報の自動入力、写真登録、関連ファイル管理、期限管理、履歴管理、紐付け管理、貸出・返却管理、スマホアプリでの棚卸など、備品管理に必要な機能が幅広く用意されています。
料金は、スタートプランが登録アイテム200件で月額5,000円からです。アカウント数・拠点数は無制限で、アイテム数ごとの料金体系とされています。
tidieと比べると高機能な分、費用は高めです。また、消耗品については「消耗品管理クラウド」という別サービスも提供されており、こちらも月額5,000円からとされています。備品と消耗品の両方を本格的に管理したい場合は、契約範囲や料金を事前に確認しておくと安心です。
目的別のおすすめ
在庫管理を高度に行うならzaico
在庫数、入出庫、棚卸、発注、ロット管理などをしっかり管理したい場合は、zaicoが有力候補です。管理対象が多く、日々の入出庫が多い企業に向いています。
資産や備品の貸し出し予約管理が中心ならファインアセット
備品や資産を「いつ・誰が・どの時間帯に使うか」まで管理したい場合は、ファインアセットが向いています。貸出状況をカレンダーで把握したい企業におすすめです。
無料または費用を抑えて物品管理を始めるならtidie
まずは費用をかけずに、備品・在庫・消耗品をまとめて管理したい場合は、tidieがおすすめです。無料プランでも全機能を使えるため、小規模チームや初めて物品管理システムを導入する企業に向いています。
高機能な備品管理を求めるなら備品管理クラウド
備品の登録、期限管理、ファイル管理、棚卸、貸出・返却などを高機能に運用したい場合は、備品管理クラウドが候補になります。費用はtidieより高めですが、備品管理をしっかり仕組み化したい企業に向いています。
まとめ
物品管理システムは、どれが一番良いかではなく、「何を管理したいか」で選ぶことが大切です。
特に1点ずつ管理する「備品」と、数量を管理する「在庫」や「消耗品」の違いは大きく、サービスによってはどちらかしか扱えないものもあります。
無料プランがないサービスでも試用可能なサービスもありますので、試用期間をうまく使って自社の物品管理にあったサービスを選択してください。
公式サイトの確認だけでいきなり契約せず、必ずお試し利用してから決めることをお勧めします。



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