会社のホームページを自分で作りたい!

IT相談事例

素人でもホームページを作れるの?

 相談者
相談者

起業に向けてホームページを作りたいのですが、予算はあまり有りません。

Web制作会社に頼まずに自分で作りたいのですが、専門知識がなくてもホームページを作る方法はありますか?

アドバイザー
アドバイザー

はい。専門知識がなくてもホームページを作る方法はあります。

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)というソフトウェアを導入すると、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもホームページを作ることができます。無料のCMSもありますよ。

相談者さんから、起業する会社のホームページを作りたいとの事でご相談を頂きました。
インターネットでの集客までは考えてないけど、簡単なホームページくらいは用意したいとのこと。
売上に直結する用途ではないので、あまりお金は掛けたくないというわけですね。なるほど。

労力を考えるとWeb制作会社に頼んだ方が安くつくことも考えられますが、今は労力をかけても費用節約を優先したいという事でしたので、以下の構成でホームページを作るご提案をしました。
自分で作れば、起業した後にホームページを変える場合も費用が節約できますしね。

ホームページの構成案

  • サーバーはレンタルサーバーを使用する。(年額約13,000円)
  • 会社のドメインを用意する。(年額約1,500円)
  • CMSとしてWordPressを導入する。(無料)
  • ホームページの記事はすべて自分で書く。(HTML/CSSの知識は不要)

サーバーやドメインなどで最低限の費用は発生しますが、 このくらいは許容範囲とのこと。
以下、ホームページを立ち上げるまでの流れを簡単にご説明します。

ホームページ作成の準備

 相談者
相談者

ホームページを作るためには何をやれば良いのでしょうか?

アドバイザー
アドバイザー

まずは企画、それからサーバーやソフトウェアなど環境の準備、

それからホームページ制作ですね。順番にご説明していきます。

ホームページの企画

ホームページの作成を始める前に、まずはどんなサイトにしたいのか構想を練ります。
プロが出すような立派な企画書じゃなくて良いんです。後で自分が迷子にならない様に、どんなホームページにしたいのか具体的なイメージが付くものであれば大丈夫です。

今回は相談を通じて、以下の事を整理していきました。

  • Webサイトの目的
  • 絶対に必要なコンテンツ(Webページ)の洗い出し
  • できれば作りたいコンテンツ(Webページ)の洗い出し
  • コンテンツの配置図(サイトマップ)

レンタルサーバーの契約

ホームページを公開するサーバーを自分で用意することもできますが、ネットワークやサーバー運用の知識が必要になりますし、小規模のホームページを作る場合は費用もむしろ高くなってしまいます。
レンタルサーバーであれば最低限の知識があれば運用できますし、費用も低く抑えられますので、相談者さんにはレンタルサーバーとの契約をお勧めしました。

利用するレンタルサーバーは?

Xserver(エックスサーバー)を利用することにしました。

レンタルサーバー 高速・高機能・高安定性の【エックスサーバー】
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このサイト(ITよろずネット)もXserverで運用していますが、機能・性能の割に料金が安く、とてもコストパフォーマンスが良いです。また、初心者に優しい機能も豊富に用意されていますので、初めてホームページを運用する方にはとても良いサービスだと思います。

レンタルサーバーの料金プランは?

Xserverにはいくつかの料金プランがありますが、一番安いスタンダードプランから始めることにしました。小さなサイトならスタンダードプランで事足りるケースがほとんどですし、料金プランは途中で切り替え可能なので、運用をしながら不足が出てきたら切り替える作戦です。

ご参考までに、スタンダードプランの料金は以下となります。料金プランの詳細はこちらへ。

初期費用3,300円
月額費用1,100円
(1か月契約・自動更新の場合。自動更新にしない場合は1,320円となります。)
Xserver スタンダードプランの料金(2021/11/26 時点)

会社のドメインを取得する

ドメインとは、簡単に言えばインターネット上の住所の様なものです。「〇〇〇.com」や「△△△.co.jp」とかですね。本サイト、ITよろずネットは「ityorozu.net」です。
相談者さんの場合は、今回ホームページ作成と合わせて自社のドメインを取得することにしました。

ドメインとは?の記事へリンク

なお、Xserverでは最初に「サーバーID.xserv.jp」というサブドメインを無料で払い出してくれます。
このサブドメインでホームページを運用することも可能ではありますが、外見えには借り物のドメインに見えますので、サイトを訪れた方への見栄えがあまりよろしくないですね。きちんと自社のドメインを用意した方が良いでしょう。費用は多くても年間で数千円程度と安いものですので。

ドメインの取得をするサイトは沢山あります。「お名前.com」が有名ですが、レンタルサーバーの提供会社でドメイン取得をする方が手間がありませんので、今回はXserverでドメイン取得をしました。

ホームページの作成

アドバイザー
アドバイザー

サーバーやドメインを準備して、ホームページを作成する準備は整いました。

いよいよホームページの作成に取り掛かりましょう。

WordPressをインストールする

無料のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)である、WordPressをインストールします。
XserverにはWordPress簡単インストールという機能があり、画面からの操作で簡単にWordPressがインストールできます。

WordPressをインストールした後にやった主なことをご説明します。

テーマのインストール

WordPressではテーマというものを切り替えることでデザインを手軽に変更できます。
有料のテーマもありますが、無料でも質の良いテーマが沢山あり、選択肢が豊富です。
今回は無料テーマの「Cocoon」を使わせてもらいました。

Cocoon
SEO・高速化・モバイルファースト最適化済みのシンプルな無料Wordpressテーマ。100%GPLテーマです。

プラグインのインストール

WordPressはプラグインという部品を追加する事で機能を拡張することが出来ます。
プラグインも無料で高機能なものが沢山ありますが、あれやこれやと入れ過ぎても動作が重くなってしまいますので、必要なものだけ入れるようにします。
今回はサイト表示速度改善、セキュリティ対策、バックアップ、お問い合わせフォーム機能、のプラグインのみ導入しました。

各種設定

テーマやプラグインの各種設定をしていきます。特にテーマは設定項目が多岐にわたりますので、それなりに大変な作業です。

コンテンツを作成する

いよいよサイトのコンテンツ制作です。
WordPressでコンテンツ(Webページ)を作成する方法は大きく分けて2種類あります。

種類説明
固定ページトップページや企業概要など、比較的変化が少ないページを作成する場合に使用します。
投稿ブログや新着情報、お知らせなど、定型的なフォーマットで沢山のページを作成する場合に使用します。
WordPressのコンテンツ種類

これらをWordPressの管理画面を使って文章を書いていくことになります。
雰囲気的にはMicrosoft Office の Word みたいな感じでしょうか。
HTMLやCSSなどのコードを書くことに比べたら遥かに簡単ですが、Web特有の用語が多いので、自由に使えるようになるには、ある程度覚えることも必要になります。

ホームページの公開

相談者
相談者

全部ではないですが、必須のコンテンツはなんとか作成しました。

そろそろ作ったホームページを公開したいのですが、何をすれば良いのでしょうか?

アドバイザー
アドバイザー

お疲れ様でした。

では、ホームページを公開する手順をご説明します。

WordPressでのコンテンツ作成がある程度できたところでホームページの公開を行いました。
ホームページの公開に必要な手順は、主に3点あります。

  • ホームページのテスト(動作確認)
  • Google Search Console への登録
  • Google Analytics の設定

以下、順番に見ていきましょう。

ホームページのテスト(動作確認)

せっかく作ったホームページでも、表示がおかしかったり問い合わせフォームが動かなかったりすれば、却って顧客の信用を下げてしまうことになります。
公開前に、ホームページが意図した通りに作れているか、きちんと確認しましょう。

特に気にして欲しいは、主に以下の観点です。

  • コンテンツの内容
    誤字や脱字がないか、表示が崩れていないか、内容に誤りはないか、一通りのページを確認しましょう。
  • リンク切れがないか
    無効なリンクがあると、ユーザーにも不便をかけますし、Googleなど検索エンジンの評価も下がってしまいます。リンク切れをチェックするプラグインやサービスもありますので、チェックが大変な場合は利用を検討してみてください。
  • 各種デバイスでの表示確認
    PCブラウザ以外にも、スマホやタブレットでも表示が崩れないか確認しましょう。
    実機ではなくとも、ChromeやFirefoxの開発ツール機能を使えば、ある程度のテストはできます。
  • 入力フォームの動作確認
    お問い合わせフォームなどの入力フォームが正しく動作するか、実際に入力して確認しましょう。

Google Search Console への登録

Googleにサイトの存在を知らせ、Google検索結果でのサイトの掲載順位を監視・管理・改善するのに役立つGoogleの無料サービスです。
インターネット上で詳しく解説されていますので詳細は割愛しますが、ホームページを公開するにあたっては、必ずやっておいた方が良いでしょう。

Google Analytics の設定

こちらもGoogleが提供する無料サービスで、サイトに訪れたユーザーがどんな行動を取っているか(あるページは表示してもすぐ立ち去ってしまうなど)等を分析できる、アクセス解析ツールです。
インターネット上で詳しく解説されていますので詳細は割愛しますが、ホームページを改善するのに役立ちますので、導入しておいた方が良いでしょう。

最後に

会社のホームページを自分で作成したい、というご相談を紹介しました。
この記事では全体の流れをご説明しており、詳細な作業手順等は割愛しています。
もし同様の事でお困りであれば、ITよろず相談(無料)にてご相談承りますので、お気軽にお問い合わせください。

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